わたしと子牛の思い出話
こんばんは。
今月の目標、10記事目です!
今回は、知識をしろうではなく、思い出話をしようと思います。
記憶を記録として残させてください。
わたしが牛が大好きになったきっかけの
「子牛ちゃんとの思い出」
もう5年も前になります。
ニュージーランドの南島の西の小さな牧場で、初めて牛と触れ合いました。
行ったのは6月。お母さん牛は出産に備え、搾乳もしていなかったので、日々の仕事は牛に餌をあげにいったり、放牧地を移動させたり、柵を直したり、牛が怪我をしないようにひたすら石を拾ったり笑
あんまり牛と触れ合う時間はあまりなかったです。
そして7月後半。
わたしにとって第1号となる子牛ちゃんが生まれました
オーナーさんが、もうすぐ生まれるからと一頭のお母さん牛を別の場所へと移動させて、次見に行ったら生まれていました。
まだ体は濡れていて、お母さん牛が一生懸命舐めていました。移動するときも子牛を守るように歩くお母さん
その子は初産だったのですが、もう母性があったのですね。
そんな第1号の子牛ちゃん。
もうバンビにしか見えなかったので、名前はバンビちゃんにしました笑
飄々とした性格で、こわいもの知らずで好奇心旺盛で可愛いやつでした(*≧∪≦)
第2号の子牛ちゃんが生まれるまで、なん頭か死産が続きました。
産んだお母さん牛は子供が亡くなったのが理解出来ず、バンビちゃんを3、4頭が取り合うことがありました。
だって、
痛い思いして産んで、お乳もでるのに
どうして自分の子どもがいないの?
ここに小さな子がいるのだからわたしの子よね?
って言っているような気がして、見ていてなんだか心が痛みました
人間でも、赤ちゃんが無事生まれてくる率って6か7割。
実際、周りで赤ちゃんが亡くなったという話は聞いたことがなかったので、
牛の出産をみて
生まれてくるって本当に奇跡なんだなぁと
まだ子供ながらに感じたのを覚えています。
そんななか、
第2号の子牛ちゃんの誕生です!
こちらは難産でみんなで引っ張り出して無事生まれました
普段は自然分娩なのですが
足は出てきていたのですが、なかなか産まれず、みんなで引っ張りました。
それはもうすごい力でひっぱります
座り込んでしまうお母さん牛もいるほど。痛いですよね、そりゃあ
人の出産を実際見たことがないので
いまいちわかりませんが
牛は前脚、顔、胴体、後ろ脚ででてきます(人も一緒か。?)
まぁ無事生まれてよかった!
名前はつけたのですが、忘れました笑
10何頭ぐらい名前をつけたのですが、その後は1日6頭とか生まれたので、わからなくなってやめました笑
生まれた赤ちゃんは
お母さん牛と一緒に牧草地へ。
青々とした草の上に、子牛がすやすや眠っているのを見るとたまらないですね!
一緒に昼寝したりしました笑
お母さん牛は地獄の搾乳がスタートします。
何頭か産んでいるお母さん牛は、慣れているのでいいのですが、
初産のお母さん牛…。
これが大変で大変で。・゜・(ノД`)・゜・。
まあ急に乳絞られて、機械で吸われたら嫌ですよね。暴れますよね。
この乳を絞る機械。
指入れてみるとわかりますが、結構痛いです
こんな痛みを耐えて、私たちに牛乳や乳製品を与えてくれてると思うと
なんだか申し訳なさとありがとうと思う気持ちと複雑でした
そしてもう1つの試練。
子牛とお母さん牛の別れです
だいたい1週間ほど、母と子は一緒に過ごし、子牛は直接、お母さんからお乳をもらいます。
でも、そのあとは子牛は少し成長するまで他の小屋で、
お母さん牛はこれまで通り外で生活します。
離れる日。
お母さん牛たちが搾乳に行っている間に子牛を小屋へ移します
お母さん牛は何も知らずに牧草地へ戻ります。子牛がいません
子どもを呼ぶお母さんの声
お母さんを呼ぶ子どもの声
一晩中、牛たちは鳴き続けました。
それは何日も続きます。
胸が痛むほど
でも、黙々と作業します。これが現実なのですね。元に戻すわけにもいかないので、
母と子が辛さを忘れるまで…
離れたあとも、
子牛はお母さん牛からもらったお乳を飲みます。乳首の疑似のものを使ってそこから吸って飲みます
小屋に入ると、決められた量を1日1回しか飲めなかったので、子牛たちは常に腹ペコ。
指を差し出すとちゅっちゅと吸ってきます
これがまたたまらなく可愛い!
お母さん牛には申し訳ないけど、この頃は子牛と触れ合い放題だったので、時間があれば子牛の元へ行き、眺めたり遊んだり
それはもう楽しかったです!
わたしは、子牛が小屋のなかで生活していたところで、その牧場を去りました。
たくさんの子牛に会いました
たくさんの生と死を目の当たりにしました。
生きていたけど、死んでしまった子牛ちゃん
天国で元気にたくさん走り回ってね、とたくさん祈りました
生きて今も元気に暮らしているであろう子牛ちゃんたち
もう子どもを産んでお母さんになっているのだろうかと思うと感慨深いですね。
なんでこんなに牛が好きになったのだろう
あの時のチャーミングでひとなつっこかった子牛ちゃんや牛たちがいたからでしょう
あの時、あの場所で、牛に会えてよかった
おかげで
自分らしい生き方を手に入れられそうです
Thank you! Lovely cows and calves ♡
Happy days!!!