ニュージーランドの酪農
蝉の声
刺すような日差し
もわーっとした暑い空気
もくもく入道雲
青い空……
夏ですね!!!
暑くてやる気はこれっぽっちもでませんが、なんだかテンションが上がる季節です
この間、牛ってどうやって飼えるんだろうと思い、とりあえずネットで調べているときに
たまたまニュージーランドの酪農について書かれている記事を見つけました
少し古く2002年ごろのものだと思うのですが、私が実際ニュージーランドで体験したことやなんとなーく聞いた話が日本語で書かれていたので、今日はそのことについて書こうと思います。
ニュージーランドの酪農は、日本とは大きく異なり、牧草で牛を飼育するのが基本です
年中、屋根のない広い草地で牛は生活します
晴れた日は、牛たちが草を食べゆったりまったり過ごしているのが見られて
雨の日や寒い日は、たくさんの牛たちが身を寄せ合い暖をとっている光景が見ることができます
なぜ、年中放牧スタイルが成り立つかというと
ニュージーランドの温暖な気候が年間を通じて牧草を生長させるから、なのだそうです。
かといって、冬の期間はさすがに草の生長も牛の食欲には勝てないので、乾燥させた草や発酵させた草などをトラクターなどで撒きます。
その撒かれた草に沿うように一列になって食べている牛たちもまた可愛いのです!
こうして、草の育成ステージに合わせて牛を飼育しているため、
日本とは異なり、お乳を搾る時期も子牛が生まれる時期も決まっています。
ニュージーランドの真冬である6-7月の間は、全く乳は搾りません。
なので、生乳の生産はほぼゼロです
そして8月から子牛が生まれ始めます。出産ラッシュです!
子牛を産んだお母さん牛から順にお乳を搾り始めます。なので8月から乳生産は急増し、10-11月がピークで、その後次第に減少します。
9月-2月の間に年間生産の8割弱を生産するそうです
そんなんで、やっていけるの?!!
この搾乳スタイルがニュージーランドで成り立つのは乳の生産量の95%が加工に向けられるからだそうです。
「量は少なくとも濃い乳」が得られるジャージー牛は昔から重宝されているそうです
私がニュージーランドでお世話になった牧場では、すべてジャージー牛を飼っていました。なかなか珍しかったと思います
しかしそこで私は、ジャージー牛に魅了されてしまうのです笑
薄茶色の小柄な体にくりっくりの目、好奇心旺盛で、なつっこい子は本当に触っても動じない子もいました
8月からは出産ラッシュです
もちろん、子牛ちゃんは広い草地で生まれます。朝、搾乳のため牛を牧草地へ迎えに行くのですが、何頭か可愛らしい赤ちゃんが生まれています
母性の強いお母さん牛だと、子牛から離れず誰の子かすぐわかるのですが、
そうじゃないお母さん牛だと、赤ちゃんを置いてさっさとご飯食べに行っちゃったりするので、いよいよ誰の子かわからなくなります
1つの放牧地には100頭くらいいるからです笑
無事に生まれてくる子もいれば、死産になってしまう子、自然の中でトラブルがあり亡くなってしまう子もいました
お母さん牛が亡くなってしまうこともあります
出産って本当に命がけなのだな
人間も牛もみんな命がけで生まれてくるんだな
そんなことも大自然のなかで学べた気がします
無事生まれてきた子牛ちゃんは、天使でした♡
一緒に草の上でお昼寝したり、頭なでなでしたり、暇さえあれば子牛ちゃんのところへ行って遊んでいました
8月から牧場は楽しいですよ!
ぜひニュージーランドへ行った際は、そんな貴重な体験もしてみては?!
WWOOFな農家さんが多いと思うので、身1つでいけますよ?笑
私も来年にはまた可愛い子牛ちゃんに牛たちに、会いにいきたいです♡